2016-01-01から1年間の記事一覧
35金、同金、46桂打、44玉、35角、同玉 ここまでは序。 ここから24角!と初形にいた角を再び打つのが筋の一手。34金があるので同香とは取れないが、残念ながらいまは同飛で後続手段が無い。そこで遠回りする。 17角 これも取ると34金があるので取れない。や…
図巧を並べたのは詰将棋を始めた初期の初期で、当時はわけもわからず見ていた。いま改めて鑑賞してみようと思った。 第三番から始めたのは一番と二番が有名すぎるからだ。第三番は現代的に言えば広義の打診、不成強制といったところか。 77銀、95玉、96金、9…
森田手筋とは、合駒を発生させたあとに、その王手駒を消せば、合駒が自由に動けるようになって、それが取歩駒に使えるという手筋だ。 そこで攻方が王手駒を消しにかかるのと同じように、対抗して受方も合駒を消しにかかれば、森田手筋を回避することができる…
今年の全国大会には斎藤仁士さんが参加されていたらしい。 斎藤仁士といえば史上最高の香先香歩が有名だが 冬眠中?: 借り猫かも 1976年2月 斎藤仁士氏作 氏の作品を見返していて気になったのはこの作品だ。 打歩詰大賞: 借り猫かも 1995年9月 斎藤仁士氏作 …
二次会がお開きになったところで、もう片方のグループに合流しようと思った。なにせ向こうには宿をとっていない久保さんや鈴川さん、廣瀬さんがいるので、どうせ朝まで飲むに決まっているのだ。 今年の全国大会には地元の大学生である長谷川さんと藤井さんが…
握り詰めに詰め上がり「⊥」こんな形があったので、筒井さんに「ちんこ詰めに投票したんですか?」と聞いたら、案の定その理由で投票しようかと思っていたようだった。(結局投票はしてないらしいけど) 参加者コメントのときに女流棋士の山根ことみさんが「…
おぼつかない操作の柿木将棋で作意をなぞるだけの解説。もし自分が2年後の東京大会で幹事をやることになったら、真っ先にあのコーナーから改善します。 握り詰紹介は良い企画だったけど、作品に恵まれなかったのが残念。駒種が悪かったかな。久保さんとは「…
「大崎くんが大橋さんに聞きたいことがあるらしいよ」と角さんが言って大橋さんと語る場が開かれた。そこで聞いた話。 kakikake.hateblo.jp 大橋健司氏作 平成3年度看寿賞中編賞「迷宮の王」 まず聞きたかったのは、初手が必要なのかということ。 その後の手…
半期賞予想をしてる途中で早くも詰パラ4月号が届き、結果を知ってしまった。 大方予想通りだったけど、唯一外れたのは自作が半期賞じゃなかったことくらいだ。おかしいな半期賞だと思ったんだけど。 昨日、解答選手権に参加してきた。参加と言っても選手で…
高校は2.79が期末で2題。 2015年11月 高21 谷口均氏作 48銀、同玉、59角、58玉、68飛、47玉、49飛、同銀不成、 39桂、57玉、46銀、同玉、48飛、37玉、18飛、 まで15手詰 とどめ駒の59角をはじめに打つあたり丁寧な逆算。 2015年11月 高25 有吉弘敏氏作 45角…
2015年7月 中21 千葉豊幸氏作 23角、同龍、57桂、46玉、47銀、同と、24角、同龍、 58桂、同と、37飛成、 まで11手詰 この作品が前期の最高点2.85。 自分も結果稿を見た瞬間に面白いと思ったので、半期賞と予想する。 遠くから打てる角を、あえて一路近づけた…
前期の小学校で2.7を超えたのは5手詰の作品2つだけ。 2015年9月 小15 鈴川優希氏作 34馬、43飛、73桂成、同飛、61馬、 まで5手詰 2015年9月 小14 石川英樹氏作 55香、62玉、66香、同馬、26馬、 まで5手詰 鈴川作が2.74で、石川作が2.73。 奇しくもこの2作は3…
kakikake.hateblo.jp @sasikake それから、距離も重要な要素かと思います。例えば一号局では18の他に16、17の2箇所の選択肢があり、3つからあえてこの位置を選ぶ構成になっています。中学のはもっと多い選択肢からあえて44地点を。この意味で移動合にしたの…
大崎さんのブログを読んで。「壁駒発生」や「取らせ合」のテーマが浮かび上がるよう、若島さんはどう表現したかを考えてみて欲しい。— 相馬慎一 (@torus1968) February 10, 2016 考えてみよう。当たり前だが以下に記することは個人の見解であり、絶対的正解…
普通は初手54馬。45桂合、55香、76銀で打歩詰になる。 そこでひねって初手63馬。同様に45桂合なら54香!と馬筋を遮断するのが、いわゆるブルータス手筋。 76銀と飛車を取られたところで、37歩が打てるようになっている。以下は同桂、25龍までの詰み。 45桂合…
2015年1月 中5 若島正氏作 12馬、24玉、53と、44馬、同飛、同龍、35角、同玉、 36歩、24玉、23馬、 まで11手詰 4手目取れる飛車を取らずに、44馬!と移動合するのが主眼で、玉方自ら44の逃げ場を塞いで打歩詰に持ち込んでいる。 解説には「中合」と書かれて…
のんびり会の忘年会で糟谷さんに教えてもらった間接打診の先行作は、実はウェブでも公開されている作品で、自分もおそらく15年前くらいに見ていたはずのものだった。 (だけど間接打診からこの作品は思い出せなかった) 44角じゃダメなんだ 発表年不明 青…
1984年8月 岡本眞一郎氏作 修正図 45と、56玉、46と、同玉、43桂成、64歩、同角不成、55歩、 同角、35玉、46銀、36玉、38飛、37歩、同飛、26玉、 44角、16玉、36飛、同角、17歩、25玉、14銀不成、同玉、 13と、25玉、26歩、34玉、35歩、43玉、53角成、 まで3…
2011年1月 糟谷祐介氏作 85金、同と、51角不成、62と、85銀、75玉、74飛、同桂、 42角不成、53と、76銀引、66玉、33角不成、44と、同角成、55歩、 同馬、57玉、49桂、同と、46馬、66玉、67銀、75玉、 76歩、84玉、85歩、93玉、94歩、同玉、95馬、同玉、 73馬…
間接打診中合の歴史をのんびり会とえび研で学んだので、ここにまとめる。 そのためにまず既に作者自ら解説している作品を、それでも解説するところから始めよう。 2013年11月 久保紀貴氏作「位置エネルギー」看寿賞中編賞 47銀、同玉、65馬、36玉、72角不成…
のんびり会で久保さんに面白いことを教えてもらった。 深和さんと香の成らせが衝突することは想定内だったというのだ。(ほぼ同一図で衝突するとは、さすがに思ってなかったらしいけど) 久保さんによれば深和さんは過去にも短コンで成らせをテーマにした作…
四香連合の「オーロラ」(1973年)で有名な上田さんに「Aurora II」という四銀連合の作品がある。ただし二玉詰という変則ルールだ。 1989年 上田吉一氏作「Aurora II」 23桂、同馬、22と、同馬、23桂、同馬、77角、66銀、 同角、55銀、同角、44銀、同角、33銀…