引き続き中学校。
三輪さんは中10。
2015年2月 中10 鈴川優希氏作
39香、38角成、54角、47玉、27龍、同馬、36角、同馬、 45飛、同馬、37金、 まで11手詰
2手目不成は5手目37金で早かったり、3手目取ると37銀限定合で逃れていたり、極めてうまくできている。 57と、58との配置は気が利かないというよりは鈴川さんの作風だろう。 やっぱりこっちが半期賞かもしれない。評点は2.80。
2015年5月 中24 三島桂太氏作
74龍引、同と、64龍、54香、35と寄、15玉、59馬、同香成、 14龍、同玉、25と、 まで11手詰
難点は三輪さんも書いている通り83龍。 これがもし85にでもいるなら文句なしに半期賞でよいと思うのだが。
鈴川作の向こうを張る大駒3枚捨てで2.82は半期トップ。 しかし小学校同様、トップはもう1作ある。
2015年1月 中5 若島正氏作
12馬、24玉、53と、44馬、同飛、同龍、35角、同玉、 36歩、24玉、23馬、 まで11手詰
4手目44馬が壁を作って打歩に誘致する新手筋ということらしいのだが、(同じ作者の最近の新手筋である取らせ合駒とは違って)あまり不思議さは感じられない。
鈴川作、三島作が合駒を取らない作品だったのに対し、本作は合駒をいきなり取ってしまうのもどうか。
ところでこの44馬中合(と解説に書いてある)。合駒の瞬間は確かに44には何も利いていないが、取ると結局94龍に取り返されるので、間接的に94龍が利いているとも言え、そこで44馬を「中合」と呼ぶことには若干の抵抗がある。
最近の作品だと小10も同じケース。
2015年2月 小10 田中考海氏作
55飛、56銀、25馬、48玉、47馬、同銀成、59銀、 まで7手詰
これは中合だろうか。 小10の解説には中合と書かれていないので、担当にも同じ疑問があったのかもしれない。