詰パラを読んでいると、たまに「同じアイデアさえあれば、誰が作ってもこうなっただろう」と言いたくなるほど高い完成度の、お手本のような詰将棋に出会うことがある。もちろんそのアイデアを思いついて図化した作者がすごいのだけど、誰が作ってもこうなるのに作者が自分じゃないのが悔しい。そんな気持ちにもなる。天然の大粒真珠ならお金で買い取ることもできるが、詰将棋ではそうもいかないので、せめてここで我が物顔で紹介したい。
2025年1月 原田清実

32銀、同玉、33歩成、21玉、24香、23角、31桂成、同玉、 23と、33金、22角、41玉、32と、同金、同香成、同玉、 33金、41玉、31角成、同玉、22香成、41玉、32金、まで23手。
1段目の玉に香で王手して、3段目に中合するのは「よくある手」だろう。それが角合でも金合でも既視感の塊だけど、2回繰り返すことで一躍新作と化した。これを趣向的に何回も繰り返した大作も過去にあったと思うけど、2回に留めて角捨てでさっぱり収束させたところも潔い。使用駒9枚、小駒図式。快調。