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書きかけのブログ

詰将棋について書くことがあれば書きます

森田にするつもりじゃなかった

普通は初手54馬。45桂合、55香、76銀で打歩詰になる。

そこでひねって初手63馬。同様に45桂合なら54香!と馬筋を遮断するのが、いわゆるブルータス手筋。

76銀と飛車を取られたところで、37歩が打てるようになっている。以下は同桂、25龍までの詰み。

45桂合と打つと、それを取歩駒にされてしまう。そこで2手目は45桂合ではなく54桂合が正しい。

これを同馬では初手54馬に比べて桂馬1枚得するがそれでも詰まない。やむなく同香と取る。

この瞬間、ブルータスの局面では45にあった桂が攻方の持駒になっている。 桂を取らせることで取歩駒の発生を抑止する「取らせ合い」である。と作者は思っている。

取歩駒を取らせた効果で76銀に37歩は打歩詰。そこで53香成とすれば、今度は45桂合とするしかない(54桂合は同馬から55馬、56馬と活用する手がある)が、馬の利きが生きているのでやっぱり37歩は打てない。

ここまでが本作の狙いである。以下は収束というか、後片付けなのだが、構想作の収束はテーマになっている詰め上がりを実現するのが一般的な作り方だと思う。(最近は特に?)

どういうことかというと、ここからどうにかして37歩、同桂、25龍で詰め上がらせたいということだ。 となると45桂のピンを外すために、63馬を捨てるほかなく、必然的に森田手筋になってしまう。なってしまうのだ。

以下、48桂、47玉、74馬で馬筋をそらせて

65飛合(このための76銀生限定)、56桂、36玉で元の局面に戻すと、45桂のピンが外れており

37歩、同桂、63馬、同飛、25龍まで。

作者的には打歩詰打開の森田手筋ではなく、打歩詰誘致の、ブルータス回避の54桂取らせ合いが主眼なのだが、解説や短評ではあまり触れてもらえず。打歩詰は難しい。