2019-01-01から1年間の記事一覧
最後の王手ラッシュで19手目53龍に32玉と逃げたために33銀、21玉、22銀成、同玉、34桂からの頓死。43金合なら詰まなかった。 逆王手。44銀、同香と捨てて逆王手からは逃れたが、勝ったのは後手。 変化に表れる場合も含めて、プロの対局で打歩詰はそう珍しく…
83歩成で後手投了。同金と取れば74歩が打てるようになる打歩詰打開の手筋。 実戦は21金、12玉、24桂、同歩、23銀、同金、42龍で詰ませたが、ここで12金と放り込むのが一番速い詰みだった。Twitterで見た指摘。 85金は41角の利きを自ら遮る打歩詰誘致。実戦は…
前回の記事に対して興味深い返信をもらった。 大駒が近づくと後の転回時に不利という意味合いの手を、小生は「鶴田康雄手筋」と呼称しています。今回提示の若島作は異なるも、少し前の同氏作将世巻頭作は転回時に合駒を稼ぐというものですが、合駒稼ぎでなく…
同人室首位の金子作の評判がよい。 2019年6月 同人室 金子清志作 25飛、36玉、26飛、同玉、48馬、35玉、26馬、同玉、 27馬、35玉、39香、24玉、33銀不成、23玉、38馬、29と、 24歩、34玉、56馬、まで19手。 33銀生に23玉としたところ。 ここで24歩が打歩詰な…
盤上のフロンティアに作品が引用されている作家は、宗看、看寿を筆頭に20名いるが、その中で唯一の若手作家といえば他でもない馬屋原剛その人である。 馬屋原さんといえば看寿賞受賞作をはじめ長編趣向作家のイメージがある一方、前例の無い中編構想作も数多…
7月号解説の院8馬屋原作が何をやってるのか分かっただろうか。自分は一読しただけでは漠然としか分からなかったので、ここで理解を整理したい。 院8を鑑賞する前に、まずは基礎編から。 未発表 馬屋原剛 21飛、32玉、23飛成、41玉、63角成、52と、 21龍、31…