書きかけのブログ

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看寿賞宮原作の非限定は平行移動で消せるのか

平成26年度看寿賞短編賞 宮原航氏作

25歩、同桂、57馬、46香、13銀、15玉、48馬、同香成、
37馬、同桂成、24銀不成、
まで11手詰

8手目と10手目が成生非限定。

そこで全体を下に1路平行移動して11に駒を置けば非限定が消せると言ったのが全国大会の柳田さんだ。

駒を増やしてまで非限定を消すかどうかは賛否が別れるところ。しかし話はもう少し複雑で、どうやら11に駒を置いただけでは作意不成立らしい。

平行移動して11を適当に埋めた図

11を埋めたのは、おそらく5手目14銀を同玉と取られたときに47馬、23玉以下を詰ませるためだと思われるが、しかしこれでは初手26歩に14玉とする変化が詰まない。盤面上部が広すぎるのだ。

ならば11の代わりに22と32を埋めればどうか。

平行移動して22と32を埋めた図

精査していないが柿木は作意を答えてくる。しかし誰がこんな図で発表するだろうか。

まったく人の作品に手を出していいはずが無いのであった。