書きかけのブログ

詰将棋について書くことがあれば書きます

鶴田手筋?

前回の記事に対して興味深い返信をもらった。

昭和63年度看寿賞 鶴田康夫作

84桂、同歩と捨てて、普通は74龍の一間龍を狙うところだろう。ところがそれでは62玉、51馬、53玉でどうにもならない。

しかしこの局面でもし74龍が75にいたら

55龍と回って簡単である。

そこで戻って3手目は75龍が正解手ということになる。対して74歩と弱い中合では73金から84龍で詰みなので、74金と強い駒を渡すしかなく、以下紐なし馬捨ての収束。

で、この75龍が金子作にも通じる「近づくと損をするので、あえて遠ざかる手」というわけだ。

なるほど。昭和63年看寿賞。看寿賞作品集で一度は見たことがあるはずだけど、すっかり忘れていた。鶴田手筋、今度は自分でも作ってみよう。